「バッテリー劣化」の表示で安売りされていた Acer Aspire one AOA150(A150)ですが、購入してみると、全くバッテリーが充電できずAC電源が手放せない状態でした。
ここで・・
以前から、バッテリーパックを分解してバッテリー単体を交換する「セル交換」を試してみたかったので、手始めに分解(殻割り)を開始します。
電圧:10.8V(3セル) 容量:2200mAh
なお、PCや携帯電話等のバッテリーに使用されているリチウムイオンバッテリーは、そのエネルギー密度の高さゆえに、過放電・過充電・外部からの衝撃などで、急過熱や炎上・爆発する事があるので取り扱いには十分に注意しましょう。
工具は使わずに、雑巾のようにパックを絞る技(笑)と、爪を使って割ることができました。
中の制御基盤、バッテリーに傷を付けないように・・
国産のリチウムイオンバッテリー 「18650」
要するに、直径18mm 長さ65mmのようです。
1セルあたりの電圧:3.6V
次に、各セルずつ現在の電圧を測定したところ・・
┏━━┓┏━━┓┏━━┓
┃2.4V┃┃2.8V┃┃2.8V┃
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3セルのうちの1セルが、2.4Vと放電終止電圧(2.8V)を大きく下回っていました。
これが原因で、制御ICが充電をキャンセルしていたようです。
もうこのセルは使えません・・。
原因も分かったので、スッキリ交換してしまおうと思ったところで問題が浮上しました、、交換するための新品のバッテリーを取り扱うお店を、WEBで探しても少数しか見つからない事と、見つかっても「18650」の3.7Vタイプのみが大半なのだ。
~と、悩んでいたらこんな物を見つけました~
http://www.noteparts.com/SHOP/ACA71MBPR-03.html社外品?の6セルバッテリー
なんでも、純正の2倍の容量があるとか。
電圧11.1V 4400mAh
・・と言うことはPC自体は3.7V×3直列の11.1Vで使用できると言うことだろう・・
さらに調べているとこんな記事も・・
「リチュウムイオンバッテリー「18650」 3.7Vを3.6V用基盤に入れて使えるか確認しよう。」
こちらの方は、上記の換装で成功しておられるようです。
ここでやっと希望が見えてきたのですが、
PC購入店の担当してくれた店員さんの「新品のメーカーバッテリーをいつでも5000円でお売りしますよ。」の言葉が頭をよぎる。
秋葉原までの交通費とバッテリーの価格を考えると、メーカーのバッテリーのほうが少し高い程度。
・・悩んでいる私ですが、頭の中では既に決心がついているのだった・・
●●●●●追記●●●●●(2/19)
他にも同じような症状の方が居るようで、その方々は本体のBIOSをアップデートすることで、この充電不良の状態を脱出しておられました。
私も半信半疑で、V3.301からV3.310にアップデートしてみたところ、なんと充電が出来るようになってしまいました!!
充電時の各セルの監視・過充放電の防止は、バッテリーパック内のICが行ってると思っていたのですが、本体も充電には大きく関係しているようですね。
ソフトが苦手な私には、とても新鮮な経験ができました。
(何より、タダで修理ができて良かったー ヾ(@^▽^@)ノ)